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 どうも管理人のTAKEです。
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 42話
話が前後しているが問題なし!






42話

 PT格納庫には出撃する機体の整備が済み、繁忙期とは打って変わって整然とした空気が漂っていた。
巨大なガンドレスの足元にジジはユメとククルを集めた。
 ルークに防衛戦の献策をした後、二人にその策を伝えた。
献策の前に二人に伝えるべきだったが、頼めば必ずやるだろうと思っていた。
二人に話すのだが、ユメの顔は渋い。
ガンドレスは渋るユメを頭上から言葉を掛けて宥める。
頭上から言われるのが癪なのだろう、ユメは眉間に皺を寄せ始めている。
 ユメはガンドレスが話しやすいように自分の携帯電話にガンドレスを整備しているモニターのモジュールを繋ぎ、携帯電話から会話が出

来るようにした。 姉さんは凄い、とガンドレスが褒めるのでユメは自信を持って胸を反らせた。

一息吐いてユメは言った。
「ジジさ。それは作戦というのか?」
「ルークに話は通し、奴が頷いた。ならば作戦というだろう。 スネークは間違いなく乗艦でリクセント国内へ砲撃してくる。 お前達は

戦の機先を制するために、射軸正面に待機。広範囲の重力場を形成して砲撃を弾幕にするんだ。 出来るだろガンドレス」
『ええ、ジジ・フラグ。 姉さんと私の手に掛かれば造作も無い事です』
「ほら、ガンドレスも出来るって言ってる」
「どうやって発射のタイミングを読む、射軸も読むなんて離れ業を出来るか。 ククルに敵の心でも読んでもらおうか?」
「解った頑張ろう」
ククルは真摯な視線を向けながら頷いた。
「あのなあ、ユメは喩えで言っているんだ」
『そうです姉さんに思慮を求める方が間違ってます』
ユメは、この野郎、と言いながらガンドレスの足を蹴る。
巨大なガンドレスには些細な事だった。
ガンドレスはワックスをかけて仕上げた装甲に傷が付くと、言いユメにやめるよう懇願している。

「…‥本気でどうするんだ?」
穏やかな声色でユメが言う。
「位置は俺で指示する、タイミングはお前に任せる」
「戦は生き物っていう事はわかるけどさ、」
「良いか。 俺だって場数を相当踏んだ戦人だ。本来、今の様な仮定を戦いに持ち込む事は禁物なのだ。」
「なら!」
聞けよ。そう言い、ユメを手で制する。
「俺はスネークという人物を知りすぎるほど知っている。 それは奴も同じだがな。 俺達戦人は間合いの長さと機動力を本能的に尊ぶ、

それは生き残った強者に多く表れる傾向と言って良い。 奴等は攻囲のおかげで機動力は死んでいるようなものだ。だが攻囲の最初に放っ

た火砲を使った長距離先制攻撃……これは死んでいない、むしろ脅威だ」
「更に兵力もリクセントに勝っている。 数で押し切れないのが弱兵を抱えたリクセントの弱点か」
被せるようにククルが言った。
ククルは戦の事に疎いと思っていた。
一国が傭兵団の攻囲に晒されている、この状況から既に推測していたのだろう。
考えてみれば亡国の姫だったのだ、政治や軍事の本質を掴んでいても不思議ではない。

 ジジは話を続けた。
「だが初手さえ防げば、ほんの少しだが隙が生まれる。 その時こそ俺とルークで暴れ回って戦力比を覆していく」
「という事は妾達は後ろで弾幕を張り、戦闘には参加出来ないな…‥大丈夫なのか」
「大丈夫さ。 お前らが防ぐ限り本土には弾が通らん。 本来起こるはずも無い事が起きているのだ。 俺達も仮定を以って戦うが、奴等

とて仮定を以って戦う。勝利の確実を覆された時こそ傭兵の団結は弱い。 まして奴等は蛇の団だけで攻囲をしているわけでは無い。数の

多さが命取りだ」
 ルークと共に戦場を駆け抜けるのだ。
あいつと組んで負けるという事は無かった。
まして計ったようにカミュがマイソードをこの国に残していた。
この戦は勢いだ。
最後まで駆け抜けた側が勝つ。
思ったが口に出す事は無かった。
『こうやって聞くと出来そうに思えて不思議ですね』
ガンドレスがしみじみと言った。

 ジジは再び喋りだすと、自分の声が良く透っている。そう実感した。
「良いか。 この戦いの鍵はお前達だ、その肩に統べての命が掛かっているのだ」
言うことで抱えきれない責任を与える事だと思っている。
ここまで付いて来た二人には鼓舞になる。
確信している。
二人は目を伏せて黙っている。
 やがてククルは顔を上げた。
「やるよ」
ククルが言った。
迷いを振り払うように首を振り、顔を叩いた。
「妾はやるよユメ……妾はジジやそなた達助けられてばかりだ。 私の力を求めるのなら、やる。 ジジが居てユメが居てガンドレスが居

る、出来ないこととは思えない」
ユメは、舌打ちをすると頭を掻き出した。
『姉さん…‥ククルが姉さんの心を言葉にしてくれましたよ』
「やるよ、ククルと組むならやれる。  私もよくも調子が言い事を言える、全く誰の影響なのだか……さ」
ククルは顎を向け、ジジを指した。
「それはジジだと思うよ」
「全く、な」
女三人は弾けたように笑っている。

 女が集まると喧しい。本当にそう思う。
女同士というだけで心が通じ合った気でいるのだ。
ああ。それは男も同じか。
 ジジは嬉しかった。
考えてみればククルとユメにもガンドレスという妹分が出来た。
思えば。 一家でいうなれば俺が父で上姉がククル中姉が末妹がガンドレスか。
家族というものに実感は無かったが、俺でも家族は出来るのだ。
雑記 | 固定リンク | トラックバック:0 | レス:1
(2008/05/11(日) 21:53)

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コメント
 
すいません、ダルいので42話だけ>感想
ガンドレスに”お喋り機能”あったんですね、あ、そう言えばヒュッケバイン零カスタムも喋れるので、AIついている機体が喋るのは普通かもしれませんがw。
携帯使っている場面は、現代っ子には入りやすいでしょうね、携帯って本当、革命的なアイテムですよね。
敵より劣る物量差をいかに駆使して、戦うか・・
経験と自信で補うんですね(ぇ)。
って、最後の間接的に家族という実感を持っているジジ素晴らしいよ!!父子家庭って奴ですか、ジジみたいな父がいれば退屈はしないだろうな〜と、しみじみ感じます。
URL | ST #TK5MSlCA | 2008/05/12(月) 15:57 [ 編集 ]

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